外で30分待つとなると、服装も考えておいたほうがよさそうです。何を基準に選べばいいんでしょうか。
動きやすさと、暑さへの備え。この2つを押さえておけば、大きく外すことはありません。
服装は「動きやすさ」と「暑さ」を基準に選ぶと大きく外れない
暑さ、ですか。冬のライブでも関係してくるものなんですか?
季節を問わず関係します。ライブハウスは天井が低く、人が密集する空間です。開演から30分もすると、フロアの温度は外とまったく別物になります。冬に厚着のまま入ってしまうと、脱ぎたくなったときに置き場所がなくて困る、という形になりやすいですね。
中がそんなに暑くなるとは思っていませんでした……。動きやすさのほうは、どういうことでしょう。
腕を上げたり、少し体を動かしたりしても窮屈にならない、という意味です。ライブハウスは立ち見の公演が多く、周りとの距離も近くなります。体を締めつける服や、丈が長くて足元に広がる服は、自分が動きにくいだけでなく、隣の方の足元にもかかりやすくなります。
なるほど。逆に、これは避けたほうがいいというものはありますか?
15年ほど現場にいて開演後によく見かけるのは、大ぶりのアクセサリーで困っている方です。ぶつかると自分も周りも痛いですし、外れて落ちてしまうと、暗いフロアではまず見つかりません。おしゃれを我慢してくださいという話ではなく、外れやすいものだけ家に置いていく、という考え方です。
靴はヒールやサンダルを避け、履き慣れたものを選ぶ
靴はどうでしょうか。せっかくなので、少し気合を入れたいんですけど……。
履き慣れたものをおすすめします。理由は単純で、立っている時間が長いためです。開場前の待ち時間から終演まで含めると、3時間を超えることも珍しくありません。ヒールやサンダルは足元が疲れやすく、人の多い場所では踏まれたときの痛みも大きくなります。
新しい靴をおろすのも、やめておいたほうがいいですか。
当日おろすのは避けるほうが無難です。靴ずれができると、そこから先ずっと気になってしまい、演奏に集中できなくなります。どうしても履いていきたいときは、何度か歩いて慣らしてから当日を迎えてください。
上着は脱ぐ前提で考え、預けるかたためるものにする
さっきの「脱ぎたくなったときに置き場所がない」という話が気になっていました。上着はどうすればいいんでしょう。
脱ぐ前提で選んでおくのが基本になります。フロアの中で上着を抱えたままだと、両手がふさがって身動きが取りにくくなるためです。小さくたためるものか、預けてしまえるものを選んでおくと、当日の身軽さがずいぶん変わります。
冬はそうもいかない気がしますが、どうすればいいですか。
会場に着くまでは必要ですから、脱いだあとをどうするかまで決めておく、という順番で考えてください。それと、暑さで気分が悪くなったときは、我慢せずスタッフに声をかけていただければと思います。フロアの外で休める場所を案内してもらえます。
まとめますと、動きやすさと暑さの2つが基準で、靴は履き慣れたもの、上着は脱ぐ前提のもの。おしゃれをあきらめる話ではなく、脱いだあとと立ち続けたあとを先に想像しておく、ということになります。
分かりました。……ただ、その脱いだ上着とかばんは、結局どこに置けばいいんでしょう。ライブハウスって、預けられる場所があるんですか?